長屋の軒先でちょいとドカベン萌談義。
2年春のセンバツ後~3年春のセンバツまでの1年間分を読み返していました。いろいろ思うところはあるのですが・・・一番気になった点は、弁慶高校に負けてからの主人公・山田太郎の位置づけがえらい特殊だなぁというところでしょうか。
山田がその強さゆえに、他に対してどうしようもなく残酷な存在になっていく様子を延々描いてるんですよね。
明訓との戦いで神通力を失い生死の境をさまよう武蔵坊、苦しい生い立ちを明かされる雲竜、埼玉のドカベンと言われて怒る仁、山田フィーバーで甲子園がパニック状態に陥っているのにお前は何もしないのかと山田を責める三吉、山田のHRボールを欲しがって頭に当ててしまったマー坊、『おれたちは千円の金さえつくるのにも苦労するというのに、こいつは・・・』と悔し涙を飲む石垣島高のピッチャー。でも別に山田自身の中身が変質したわけではなくて、ただ単に水島先生の視点が明訓ナインからちょっと遠のいた感じっていうのかな、外から見た明訓野球部や山田太郎、という描き方になっているような気がします。
気になるのは、お前の知らないところで苦しんでる人がいるんだぞ、と山田や明訓を責める言葉を幾つか見かけるところです。中は恩人が生死の境をさまよっているというのによく練習などしていられるものだなと岩鬼を責め、マスコミはなかなか取材に応じない山田を責め、三吉は甲子園のパニック状態を山田のせいだと責め、マー坊のお母さんはホームランなんか打たなければと山田を責めます。そのどれに対しても山田はどこか無力というか困惑気味というか、見舞うだけであったりHRを打つよと約束してHRを打つだけだったり、それまでの「僕が悪いのです」と名乗り出て他人を庇い自分が責めを負うことで事態を解決しようとする(そして事態を悪化させる)ある意味乱暴な、でも積極的といえば積極的なやり方をあまりしないんですよね。作品側からの山田へのフォローが薄い気がします。主人公なのに。その辺は6打席連続HRであがなっちゃおう的な。しかしそれがさらに山田というキャラクタを虚ろにさせているような気がするというか・・・なんの皮肉だ?これは。
これは一体なんなんだろう?とつらつら考えていたのですが・・・まあ、これはホントに邪推なんですが・・・水島先生は岩鬼は好きだけど、山田はあんまり好きじゃないのかな、と。なんというか・・・無意識の憎しみのようなものを感じるというか・・・八つ当たりっていうか。
水島先生の他の作品やインタビュー記事を読むと、常勝チームに立ち向かうへっぽこ野球野郎どもが好きなのであって、いつも日の当たるところにいる常勝チームなんて大嫌いなんだろうと思うんですよね、基本的に。光の小次郎も最初こそ勝って勝って勝ちまくるけど後半は負けて負けて負けまくるわけで、あんな水島先生好みの快男児・剛球ピッチャーでさえ勝ち続けることを許さないというか、人間勝ち続けるなんてことはないんだよ、そんなのは不自然だよ、という意識が強いと思うんです。でもドカベンは王道少年漫画だという意識で描かれていたはずで、だから勝たせ続けなきゃならない、でもこんなチームどうよ?こんないつも勝つチーム応援するのかよオレは?と、理想と感情の合間で苦しんでいたんじゃないのかな、なんて、それがああいう山田への八つ当たりになっていったんじゃないのかなーなんて想像していました。
そんな原作者の八つ当たりに困り果てながらじっと耐え忍ぶ太郎さん萌えー(・∀・)
そういうオチかよ。
山田がその強さゆえに、他に対してどうしようもなく残酷な存在になっていく様子を延々描いてるんですよね。
明訓との戦いで神通力を失い生死の境をさまよう武蔵坊、苦しい生い立ちを明かされる雲竜、埼玉のドカベンと言われて怒る仁、山田フィーバーで甲子園がパニック状態に陥っているのにお前は何もしないのかと山田を責める三吉、山田のHRボールを欲しがって頭に当ててしまったマー坊、『おれたちは千円の金さえつくるのにも苦労するというのに、こいつは・・・』と悔し涙を飲む石垣島高のピッチャー。でも別に山田自身の中身が変質したわけではなくて、ただ単に水島先生の視点が明訓ナインからちょっと遠のいた感じっていうのかな、外から見た明訓野球部や山田太郎、という描き方になっているような気がします。
気になるのは、お前の知らないところで苦しんでる人がいるんだぞ、と山田や明訓を責める言葉を幾つか見かけるところです。中は恩人が生死の境をさまよっているというのによく練習などしていられるものだなと岩鬼を責め、マスコミはなかなか取材に応じない山田を責め、三吉は甲子園のパニック状態を山田のせいだと責め、マー坊のお母さんはホームランなんか打たなければと山田を責めます。そのどれに対しても山田はどこか無力というか困惑気味というか、見舞うだけであったりHRを打つよと約束してHRを打つだけだったり、それまでの「僕が悪いのです」と名乗り出て他人を庇い自分が責めを負うことで事態を解決しようとする(そして事態を悪化させる)ある意味乱暴な、でも積極的といえば積極的なやり方をあまりしないんですよね。作品側からの山田へのフォローが薄い気がします。主人公なのに。その辺は6打席連続HRであがなっちゃおう的な。しかしそれがさらに山田というキャラクタを虚ろにさせているような気がするというか・・・なんの皮肉だ?これは。
これは一体なんなんだろう?とつらつら考えていたのですが・・・まあ、これはホントに邪推なんですが・・・水島先生は岩鬼は好きだけど、山田はあんまり好きじゃないのかな、と。なんというか・・・無意識の憎しみのようなものを感じるというか・・・八つ当たりっていうか。
水島先生の他の作品やインタビュー記事を読むと、常勝チームに立ち向かうへっぽこ野球野郎どもが好きなのであって、いつも日の当たるところにいる常勝チームなんて大嫌いなんだろうと思うんですよね、基本的に。光の小次郎も最初こそ勝って勝って勝ちまくるけど後半は負けて負けて負けまくるわけで、あんな水島先生好みの快男児・剛球ピッチャーでさえ勝ち続けることを許さないというか、人間勝ち続けるなんてことはないんだよ、そんなのは不自然だよ、という意識が強いと思うんです。でもドカベンは王道少年漫画だという意識で描かれていたはずで、だから勝たせ続けなきゃならない、でもこんなチームどうよ?こんないつも勝つチーム応援するのかよオレは?と、理想と感情の合間で苦しんでいたんじゃないのかな、なんて、それがああいう山田への八つ当たりになっていったんじゃないのかなーなんて想像していました。
そんな原作者の八つ当たりに困り果てながらじっと耐え忍ぶ太郎さん萌えー(・∀・)
そういうオチかよ。
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このブログについて
ドカベンにハマって4年目となりました。水島ファンからするとまだまだ新参者ですがよろしくお願いします<(_ _)> 。ちなみにドカベンには某東京ローカル局のアニメ再放送(2008年1月~)でまんまとハマりました。里中かわいいよ里中。
ちなみにそこそこ乙女向けなのでお気を付け下さい。山里メインの球里・三里てところでしょうか。ロッテの三馬鹿大好きです。里中受はたいがい大好物です。
リンク・アンリンク共にフリー。バナはこちら
管理人:ねりの
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