殿馬考。

最終回で別れの曲を弾く殿馬は、あれで案外、ただ単に感情表現が下手っぴいな奴なだけかもしれない、と思いました。
だとしたら、喜怒哀楽が全部ストレートに表に出る岩鬼や里中を、殿馬は無性に愛していたんじゃなかろうか。

殿馬はポーカーフェイスでもなんでもなくて、音楽を奏でることでしか思いを表に出すことがうまくできない人間だったりして。それが野球をすることで、ああこんなコミュニケーション手段があったのかって気付くんですよ。だとしたらそれは殿馬にとってなにか救いになったんじゃないのかな。

という妄想。

なぜ殿馬が音楽に戻らなかったか、というのは未だにうまく辻褄合わせができない疑問なんですが、なぜ音楽に戻らなかったのかという問題はイコールなぜ明訓野球部に居続けたのかという話でもあって、考えてみると殿馬は野球に惹かれて居続けたようにはあまり思えないんですよね。明訓野球部に山田・岩鬼・里中が居たから野球をしていたように見える。山田と里中は野球が目的で明訓に入ってるけど、岩鬼はたぶん山田が居るから、殿馬は山田と岩鬼が居るから明訓を選んだんじゃないのかな。もちろんやってる内に岩鬼も殿馬も野球に惹かれていく部分はあるんだと思うけど、それ以上に明訓野球部の面々と一緒に何事かを成し遂げようとすること自体に意義を見いだしてるような気がする。

あ、そっか、そうするとあの治療帰りの山田・里中の姿を影から見守る殿馬っていうのは、野球が好きで好きで仕方なくて、でも今障害にぶつかって苦しんでいて、それでもなんとか乗り越えようと必死に努力している野球馬鹿二人に胸打たれてる姿なんだ（笑）。殿馬はあの二人を助けてやりたかったんだね。

感情表現の下手な奴解釈を当てはめるだけで殿馬がやたら可愛い奴に見えてくる不思議。

妄想絶好調です。変な方向にぶんぶん回転してるから我ながらきもちわるい。すみません後で我に返ったらなんとかします orz

読み終わりました。

たったいま全３１巻最後まで読み終えました。

なんというか・・・ラストはもうネタバレで知ってたんですけど。知ってたのに、なんだろうこれ。胸がいっぱいで言葉にならないって、こういうことを言うんですねぇ・・・・。

大甲子園もだいたいのところは知ってるし、みんなプロに行くことも知ってるけど、この「ドカベン」はこれで終わりなんだと思う。だって、この話の続きなら、里中は戻ってこないよ、きっと。少なくとも明訓高校には戻ってこないと思うな・・・寂しいけど。

だめだ、放心して気の利いたことがなにも書けないッ。言いたいことは山ほどあるんですがッ！とにかくシビレましたッ！感動しました水島先生ーー！！

食う・寝る・ドカベン

ここのところ寝るか食べるかドカベン読むかの生活をしていたら目・頭・肩あたりに積もるような痛みを覚え始めたので仕方なく早寝したりしてました。１０時間寝たからスッキリだぜ。ちょっと左目がぼんやりするけど気にしないんだぜ。大甲子園も全巻届いて準備万端です。再読分もとうとう追いついてラストスパ～ト！のつもりだったんですがさすがにあと３冊の壁は破れませんでした orz　読むの遅すぎだろ。とりあえず２年秋季関東大会準決勝までは行った。稔子ちゃんの片想いエピソードが唐突ながら微笑ましい。女性から見た男性としての太郎さんという図に微妙なときめきを覚えました。あれ告ってたらどうなってたんだろうなぁ。告られてオロオロする太郎さんも見てみたかったですよ。それでも一人としてメインキャラに彼女を作らせない水島先生の野球硬派っぷり。野球に女はいらないんだぜ。

また原作片手に細かく感想書くかもしれませんが、とりあえずのおおざっぱ感想。

・里中が怪我をしてないとやはり盛り上がりが今ひとつ（お）
・夏子はんにフラれてヨロヨロの岩鬼を叱咤激励する里中の男前っぷりにシビれたぜ
・なんという硬派
・顔と中身の腰が砕けるようなギャップに惚れる(ﾟ∀ﾟ)
・岩鬼らしくない岩鬼に「それでも男かよ！」とか素で怒り狂う里中ってものすごく面白いんですけど
・太郎さんがサヨナラホームランをかっ飛ばして試合終了明訓勝利！という形がどれだけマンネリと言われようと結局一番スカッとする終わり方だと思った
・定番上等
・要はそこにどうやって持っていくかという話
・あ、岩鬼のサヨナラホームランも好きです。スカっとする。
・ネタバレを死ぬほど見ていたので弁慶高校の件はそうインパクトありませんでした
・文庫版解説のネタバレ度は異常
・吉良高・弁慶高のあたりの超能力野球はいかがなものかと
・南海権左たんかわゆらしいｗｗ（しつこい）
・山岡さんと北さんが抜けてしまった明訓ナインは淋しいのう（ ´Д⊂ヽ
・春の甲子園で足を怪我して夏の甲子園でも松葉杖をついてる北さんて一体
・ニコニコしてるくせにやるときはやる三太郎が可愛くてしかたないヽ(´∀｀)ノ
・明訓四天王以外の子の活躍がちょびっとでもあるとつい食いついてしまう
・大沢監督の土井垣☆大大大好きっぷりは目を覆わんばかり
・明訓ナインにも愛されまくり土井垣たん
・全国の苗字検索で「岩鬼」「微笑」「上下」「義経」姓の人が実在してることに仰天

終盤に近づいているにもかかわらず、なかなかどうしてアイディアが切れないドカベンに敬意を表しつつ、あと３巻頑張って読み切りたいです。どうせ今週も競馬だしな！ orz

ＳはさとるのＳ☆

里中のＳ？
さとるのＳ？
サディストのＳ？
スーパースターのＳ？

お母さんが編んでくれたセーターだったりするんでしょうか。セーターじゃなくてトレーナーかな。自分で選んだの？ファンの子からのプレゼントだったりしてｗ

微妙な私服のセンスがむしろかわゆいです。昭和の香りがする。


ひとことメセありがとうございました！

三太郎４態。

三太郎はやっぱり捕手向きだと思う。
素でポーカーフェイス。