プロ編感想つれづれ。

プロ野球編をちまちま読み進めてようやくあと残り５冊となりました。

最初から一貫してドラマ的には苦戦している感のあるプロ編ですが、そもそも「オレの大好きなプロ野球のスター選手とオレの大好きな岩鬼たちが一緒に野球したら超楽しいかも！！」という無邪気な発想で連載し始めたにしちゃ　結　構　よ　く　で　き　て　る　方　なんじゃないかと最近は思うようになりました。もっと言うと「猪木と馬場、どっちが強いと思う？！」的な、「ドカベンと清原、どっちが４番だと思う？！」を本気で描いてしまえるところに水島先生の偉大さがあるのだろうなぁ。

正直エンターテイメントしてどうかと大いに思いますが、これといったヤマもオチもなく長期連載漫画として成り立ってしまってること自体がなんかすごい。誰も真似できない気がする。

ちなみに各所で大不評な山田サチ子の恋愛ネタですが、あれは最初岩鬼とくっつけるつもりで描き始めたものの、やっぱり俺の大好きなカッコイイ岩鬼に女なんかいらんのじゃーい！と、岩鬼への愛ゆえに必殺「やっぱや～めた！」してしまった結果なんじゃないかと思いました。水島せんせいは岩鬼愛しすぎ。

特にプロ編の女性キャラはどれもこれも扱いがあんまりですよねー見た目も性格も可愛いなｖと思う娘が今のところ一人もいません。サっちゃんなんてあんなに可愛かったのに。サっちゃんみたいに子どもの頃男勝りできゃんきゃんしてた子は、高校生くらいになるとなかなかどうして礼儀正しいしっかりした子に成長してて（だって兄貴がプロ入りするまでは相当な苦労人のはず）、でもつい岩鬼の前では「てめーハッパぁ！」とかいう乱暴な言葉がパッと出てきちゃって驚く周囲の目に顔を真っ赤にする、みたいな定番の萌え演出してくれればもうちょっと良かったんじゃないのかなと思いました。女の子は変わるんですよ、水島先生。変わるから可愛いんですよ。



こんなだったらまだ可愛かったと思うんだけどな。