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長屋の軒先でちょいとドカベン萌談義。
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ちょっととりこんでいて日曜日まで更新できないっぽいのが寂しくてならないので(たかが3日だ)書きかけのSSを投下してみるテスト。ほんとにここまでしか書いてない orz 使うかどうかもわかりません。後でひっこめるかも。2年春の選抜後の4月くらいの設定です。


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「里中さんて、ほんとのところ戻ってくるんですかねぇ」

日曜日は午後のひととき、昼食後に2時間ほどの練習を終え、しばしの休憩をとっている最中のことだった。タオルを合宿所に取りに行った山田は、合宿所の裏の木陰で数人の部員が休憩を取りながらうわさ話に興じているのに気付いた。

「知らないのか?監督は退部届け、受け取ったんだぜ」
「そうなのか?!」
「本当ですか?」

「本当だぜ」と大きく頷いたのは2年の補欠選手だった。春の大会ではベンチ入りをしていたが、試合には一度も出られなかった。

「じゃあ、なんで監督は俺たちに何にも言わないんだ」
「怒ってるんだよ。すげえ失礼な態度で退部届け持ってきたらしいからな」
「ああ、あいつそういうとこあるよな」
「エース様だもんなぁ、偉そうでさ」

無責任な噂をするな、やめろ、とひとこと言うべきだ、と山田は思った。しかし、なぜか凍り付いたように声が出ない。監督が退部届けを受け取った?まさか。

「でももうエースじゃないぜ。投げられないんだからよ」
「やっぱり完全に肩、壊しちまったのか」
「バッカだよなぁ~」

「お前たち!」

大きな怒声が飛んできて、山田ははっと身を固くした。

「なにくだらない話をしてる!!福山ァッ!言ってみろ!」

怒声の主は山岡主将だった。
普段は明るく穏やかなまとめ役に徹している山岡がはっきりと怒りを露わにし声を震わせていた。
名指しされたのは話の中心になって得意げに里中は退部したと断言した2年生だった。顔を青ざめさせた福山は目をきょろきょろと動かしながら、言い訳を口ごもる。

山岡は全員の顔を刻みつけるように一人一人睨み付けるとおごそかに「全員グランド10周!終わったら日が暮れるまでグラウンドの草むしりだ。今日は練習に参加することは許さん!」と命じた。ハイッ!と返事をするやいなや、弾けるようにグラウンドへ向かった部員たちを尻目に、合宿所の窓際に立っている山田に気付いていたらしく、山岡は山田に顔を向けた。

「今の話、聞いてたんだろう、山田。なぜ何も言わんのだ」

大きな声を出した気まずさか、真っ黒に日焼けした顔には少しの照れと困惑と、悲しげな色が混じり合った表情が浮かんでいた。どう答えたら良いのかわからず、山田は小さくうつむき、ひとこと「すみません」と詫びた。

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というわけで将棋をする山里バッテリー+殿馬なSSアプしてみます。どうもタイトルが思いつかないのでそのままあげとく。思いついたらつけます。まあ大したものでもないしな。

畳んでおくので下よりどうぞ。




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ひとことメセ。
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このブログについて
ドカベンにハマって4年目となりました。水島ファンからするとまだまだ新参者ですがよろしくお願いします<(_ _)> 。ちなみにドカベンには某東京ローカル局のアニメ再放送(2008年1月~)でまんまとハマりました。里中かわいいよ里中。

ちなみにそこそこ乙女向けなのでお気を付け下さい。山里メインの球里・三里てところでしょうか。ロッテの三馬鹿大好きです。里中受はたいがい大好物です。

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